スピタルフィールズ

ロンドン・リバプールストリート駅の近く、イースト・ロンドンのスピタルフィールズといえばマーケットが有名です。この辺は、ロンドン大火(1666)が起こるまでは農村エリアでした。17世紀、もともとは小さなマーケットに始まり、その後、ロンドンの急速な成長と共に、新鮮な果物や野菜の主要な取引場所として栄え、この地域に人々の定住をもたらしました。
 
1820年後、マーケットは衰退。このエリアに移民が移り住んだことからも分かるように、安い地域として知られるようになります。そして、マーケット再生の必要性から、1893年に新たなマーケット市場が完成します。



現在のマーケットは、近隣との再開発計画により2005年末に完成したもの。この再開発の際には、遺跡発掘が行われ、ローマ時代の遺跡が出土しているのだそうです。以前、ロンドンの歴史に関するテレビ番組を見ていて、この発掘が紹介されていました。1999年には、D300~400年頃のロンディニウム(現在のロンドン;Londinium)に暮らしていた女性の骨が発見されたそうで、その骨格から女性のイメージ像が復元されていました。で、思った。あれ~、この人知ってるー。いやいや、それはないでしょう。でも見たことあるよ。何でだろう??
 
Source; Museum of London

そしたら、ロンドン博物館(↓ココ)で会っていたのでした。 最初見た時は、歴史もチンプンカンプンでしたのでー。流して見ていた程度でしたけど。。
 


この女性について分かっていることは、彼女が羊毛や絹、金糸で作られた布と共に埋葬されていたこと、そして棺や装飾品などから、裕福な家の女性だったということ。頭蓋骨や骨盤からは、彼女が女性であり、20~25歳頃に死亡したこと。足の骨の長さからは、身長約164cmだったと推測されています。また、歯に含まれた化学物質からは、どこか温かい土地で生まれ育ったことが分かっているそうで、DNA結果から、現在のスペイン人に似ているのだとか。今の技術って、そんなことまで分かっちゃうんですね。

参考

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