クレイフ・ステイション

以前、友達と湖水地方を旅したことがある(とどこかで書いた)。湖水地方というと今でこそ人気の観光地ですが、18世紀に「ピクチャレスク(Picturesque)」という美の概念が広まるまでは魅力のない荒地と捉えられていたそうです。

 
さて、ウィンダミア(Windermere)を拠点に、ボウネス(Bowness)から小さなフェリーに乗ってウィンダミア湖を渡り、最終的にはヒル・トップ(Hill Top)を目指した訳ですが、フェリーを降り割とすぐに、滅びた建物がありました。


偶然出くわしたのでかなり印象的でしたが、当時はおしゃべりに夢中。後になって調べたところ、それはクレイフ・ステイション(Claife Station)と呼ばれるところでした。古いお城のように見えたけど、そんなに古い建物じゃない。1790年代にウィンダミア湖を望めるヴューポイントとしてつくられた建物だそうです。かつては違う色ガラスを使用した窓があって、黄色は夏、オレンジは秋、ライトグリーンは春、ライトブルーは冬云々。。。といったように、色ガラスを通して季節ごとの風景を楽しめたのだとか。そんな素敵な場所、なぜここまで朽ちれてしまったんでしょうか?行った時は何もありませんでしたが、現在はナショナル・トラストが管理していて、ちょっと整備されたみたいです。

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