ハロルド二世。

バイユーのタペストリー(Bayeux Tapestry)』に描かれている『ノルマン・コンクエスト(The Norman Conquest of England)』。ノルマン・コンクエストとは1066年に起きたノルマン人によるイングランド王国の征服を意味します。もっと平たく言うと、ノルマンディー公国VSイングランド王国が戦ったヘイスティングズの戦いで、イングランドが負けちゃったわよ~という出来事。したがって、イングランドはノルマン人の支配下に置かれることとなったのです。

当時、イングランド国王だったハロルド君(ハロルド2世)。彼がこの戦いで戦死しすると、勝利したノルマンディー公国のギヨーム君(ギヨーム2世)が、ウィリアム一世と名乗ってイングランド王となりました。ちなみにノルマンデー公国は現フランスのノルマンディー地方に位置し、北欧の国々などからの部族がフランスに侵入してきてできたお国。

Harold II Source; Wikipedia
この戦死したハロルド君。その年の1月に義弟の死をもってイングランド王に即位したばかり。そう。イングランド王として即位していたのは、同年10月にヘイスティングズの戦いで死亡するまでのたった10ヶ月だったのです。ハロルド君がイングランド最後のアングロ・サクソン王として戴冠した日は1066年の1月5日のことでした。

あら、つい先日1月5日だったわよね~ということで、ハロルド君のお話だった訳ですが、即位「たった」10ヶ月なんて言ってしまうと、今年も10月なんてあっという間に来るんだろうなぁと思ってしまいます。ちなみに、ハロルド君が戦死したのは46 歳頃と言われています。なーんだ、おっさんじゃないのー。君付けで呼ぶから、若い青年かと思ったわよ~というあなた。いやいや、でも現代で考えたら十分若死にでっせー。

そんな訳で、新年を迎え早くも一週間。今やりたいこと、今できること。普段なんとなく流されて生活しがちだけど、悔いなく一日一日を過ごすってとても大事。そういう意味でも新年は、抱負を考えたり、生活を見直す良い節目となりますよね。がんばっ。

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