ロンドン・トルネード

子どもの頃、竜巻(tornado)というものは、アメリカ・カンザス州の周辺でしか起きないものだと思っていました(苦笑)。少女ドロシーが竜巻に巻き込まれ、飼い犬のトトと不思議なオズの国へと飛ばされて旅をする、あの「オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)」の影響だと思います。最近では日本でもよく発生しますよね。近年、茨城県つくば市で起きた竜巻の被害には目を奪われました。

実はロンドンの中心部でも、1091年10月23日に大規模な竜巻(London Tornado)が発生したと記録に残っています。死者は2人と少なかったものの、聖マリア・ル・ボウ(St Mary-le-Bow )教会を含め、600件以上の木造住宅が破壊されたといいます。ちなみに現在の聖マリア・ル・ボウはロンドン大火の後にセントポール寺院(St. Paul Cathedral)を建設したクリストファー・レン(Christopher Wren)によって同じく再建されたもの。

さて、その竜巻によって、イギリスを征服したウィリアム征服王(William the Conqueror)が建て替えさせたという当時の木製のロンドン・ブリッジも崩壊したそうです。まぁ、ロンドンブリッジは、焼き払われたり、火災やら洪水やらの災害で、過去に何度も再建されていますけどね。だから『ロンドン橋落ちた~♪』の歌も残されているのかもしれませんね。それにしても1091年のロンドン・トルネードは知らなかったなー。

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