アンフィシアター

イタリア、ローマの観光スポットの一つ、世界遺産の「コロッセオ(Colosseo)」はあまりにも有名ですね。私がそこを訪れたのは数年前。ツアーだったため、中には入らず外からのみの見学でした。それでも見る価値あり。古代ローマの巨大な円形競技場が目の前にあるというだけで感動します。ちなみに、壁面の穴は建設・補修時の足場用の木材を挿入した穴だそうで。あー、中に入って見たかったな。


さて、私の住むイギリス(ブリテン島)も、かつてローマ帝国に支配された時期がありました。そして、ローマ軍は西暦43年頃、テムズ川沿いにロンディニウム(Londinium; 現在のロンドン)を築いた訳です。ムムム、ならばここにも円形競技場があったのでは?はい、ありました(ロンドンに限りませんが)。

 
かつての円形競技場跡であるローマン・アンフィシアター(Roman Amphitheatre)は、ロンドンのギルドホール(Guildhall)の場所にあります。ギルドホール・アート・ギャラリー(Guildhall Art Gallery)の再開発中に発見(1988年)されたそうです。初期のアンフィシアターは70年頃に建てられた木造のもので、その後、拡張・改善され、7,000人以上の観客を収容できたのだとか。

そんな訳で、気になっていたローマン・アンフィシアターに行ってきました。入口広場には、かつての円形競技場の位置を示した黒いラインが。

 
ローマン・アンフィシアターは、アート・ギャラリーの地下にありました。人も少なくひっそりした感じ。ローマのコロッセオとは異なり、かなり想像力を要します。。。それでもむかーし昔のロンディニウムに思いを馳せてみたりして。。。私、よくワールドカップなんかの観客の歓声を思い出します。きっとあんな風に盛り上がっていたんだろうな。
 

 
ローマ帝国時代は360年続きましたが、やがて衰退し、410年にローマ軍はブリテン島から撤退します。 この競技場も撤退少し前から徐々に使用されなくなっていったようです。残っているのは一部ですが、古代の遺跡が見れるのはすごいことだと思う。

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