燭台。

司教館にて銀の食器を盗んだヴァルジャンは憲兵に捕らえられるが、心優しい司教が「食器は私が与えたもの」と彼をかばい、2本の銀の燭台まで差し出して「銀器を役立て、誠実な人間になりなさい」と諭します。その司教の行為がヴァルジャンの心を揺さぶり、人間性を大きく変えることとなりました。

有名な「レ・ミゼラブル」のあらすじの一部です。司教といえど人として偉大すぎます。あの銀器は司教さんにとって、大伯母の遺品、財宝だった訳ですよ。その財宝でヴァルジャンの魂を買い、神に捧げるというのは、並大抵のことではありませんよね。燭台と言うと、ついこの場面を思い浮かべてしまう私です。

銀製ではありませんが、木製の燭台を手に入れました。これもチャリティショップで一目惚れしたんだけど、実用性は低いので、今回は即決じゃなかった(笑)。。。うーん、どーしようかと悩んだ挙句のお買い上げ。でも買って良かった。決め手はこの木ねじ式が気に入ったのと、一本1ポンドだったこと(じゃぁ、悩むなよ)。


ほこりをかぶり、ペイントが飛び散った跡があって、最後はどこかのお宅で粗末に扱われていた感じ。上部には真ちゅうがはめ込まれています。さっそく磨いてみましたよ。上の写真で見られるペイントの白いポツポツも取れました。左が真ちゅうも含めて磨いたもの。右は表面だけ磨いた状態。アンティークショップで、もうちょっと高く売られていてもいい位いの品だったと思います。気に入ったのでダイニングルームに飾っています。さて、誠実な人間となるために役立てられるのか!?(笑)

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