ウィリアム・モリス

皆さんご存知、ウィリアム・モリス（William Morris, 1834-1896）のお話です。彼はイギリスのデザイナーであり詩人、思想家でもあるマルチな才能を持った人物。友人とフランスを旅行した際、芸術に目覚めます。産業革命の結果として出回った安価で質の悪い大量生産製品を嫌い、中世時代に行われていた質の高い『手仕事』に帰り、生活と芸術を統一させようとするアーツ・アンド・クラフツ運動を実践した人物です。そして彼は、美しい植物模様の壁紙やステンドグラスに代表されるインテリア製品などを作り出したのです。

 

Source; Wikipedia

彼の自宅兼活動の拠点として建てられたレッドハウス（Red House）はケント州ベクスリヒースにあり、現在ナショナル・トラストによって管理されているそうです。行ってみたいなぁ。。。また、ロンドンのヴィクトリア＆アルバート美術館のカフェにモリスの部屋があります。グリーン・ルーム（Green Room）といってちょっと暗いけど、雰囲気たっぷりの人気の場所です。

モリスのデザイン思想とアーツ・アンド・クラフツ運動は大きな影響を与え、20世紀のモダンデザインの源流になったと言われています。現代、大量生産は当たり前になり、質も向上したけれど、彼がデザインした模様だけでなく、彼のものの考え方に共感します。手仕事により生み出された製品は大量生産にない独特のぬくもりと優しさが感じられますよね？

 

そんな彼のデザインは有名ですが、詩人としての一面はあまり知りません。以前、日本で買ったポストカード。モリスの詩とデザインがちりばめられています。『Love Fulfilled』と『The Ballad of Christine』。ちょっとロマンティックなイメージね。彼の詩は読んだことないけれど、いずれもデザインが美しくて購入したポストカードです。