ロンドン・ブリッジ

『ロンドン 橋落ちた、落ちた、落ちた~♪』っていう歌がありますよね。子どもの遊びでは2人が両手をつないでアーチをつくり、歌いながら他の子たちが橋の下をくぐる。歌の終了とともに、下ろされた腕の中に挟まれた人が負け?みたいな。あの遊びのイメージから、『タワーブリッジ』と『ロンドンブリッジ』がごっちゃになってたことがあったけど(きっと私だけじゃないはず)、左がタワーブリッジで、右の普通の橋がロンドンブリッジです。


実は、先日TVを見ていて、昔のロンドンブリッジがこんなんだったことを知りました。橋の上に建物~。なんかイタリアで見たベッキオ橋みたい~。

17世紀初頭のロンドンブリッジ(Wikipediaより)
今では当たり前のように渡ってしまう橋だけれど、そもそも昔の『橋』の存在って大きかったはず。今のように何本も橋が架かっていた訳ではないだろうし。現在のロンドンブリッジ付近に架けられた最古の橋は木製の橋で、その後何度も架け直されては、争いで焼き落とされたり、災害などで流出・消失しているそうです。どんな木製の橋だったのかは知りませんが、あのテムズ川にかけられた木製の橋って、ちょっと渡るの想像しただけでも怖いわぁ。結構川幅ありますよね?

中世時代、イギリスで石橋は稀でした。道を歩けば湿地帯や川などに出くわします。でも昔は石を飛び越えて渡ったり、浅瀬(フォード)を濡れて渡ったり、木製の不安定な橋が一般的で、石橋はジョン王の時代(1199‐1216)に主流になっていったようです。

そんな丈夫な石橋がロンドンブリッジ付近に完成したのは1209年。完成までに33年!かかったらしい。昔は上のイラストのように、橋上には住宅、お店、礼拝堂があったそうですが、火災により消失。大勢の人が亡くなっているそうです。その後あった建物も、火災の危険性や交通改善によるアーチの交換等により除去されていったのだとか。橋の上の生活ってどんなんだったんでしょう?興味あります。

老朽化により18世紀末に架け直された橋は、渋滞解消のために拡幅されたことが原因でわずかに沈み始め、最終的にはアメリカ企業家に売却され、今はアメリカのアリゾナ州にあるそうです。そして、現在の橋は1973年に開通したもの。同世代だわ♪

『ロンドン 橋落ちた、落ちた、落ちた~♪』の歌詞には様々なバージョンがあるそうで、橋を架ける際に使用された素材(木製、レンガ、鉄等)などが順に歌われているようです。

London bridge is falling down,   
Falling down, falling down,
London bridge is falling down,
My fair Lady.

それにしても、最後の「マイフェアレディ」って何なのかしらん?

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