謎のピクト人。

ウォードは染料だけではなく、消毒剤や顔料としても使用されてきました。ピクト人ブディカの部族、ケルト人などが戦いへ挑む前に皮膚に施した青いペイントもコレ。そもそも、ピクトとは「体を彩色した人」を意味し、古代ローマ人が命名したものと言われています。ピクト人が自分たちをどう呼んでいたのかは不明。なぜなら彼らは文字を残さなかったから。ピクト語を話していたようですけど、彼らに関する情報はローマ軍など敵側から見て残された情報に基づいている。つまりは偏っている可能性もあるという訳ですね。だから彼らは謎の多い部族なのです。

かつては7つものピクト王国が存在したとも言われていますが、8世紀以降、スコットランドに併合・吸収され姿を消したとされています。ところが、2013年に実施されたDNA調査では、対象としたスコットランド人1,000人のうち10%からピクト人の直接子孫であることを示すY染色体マーカー(R1b-S530 marker)が検出されたそうです。言葉や文化は失われていても、血は受け継がれ、ピクト人の末裔が今も存在するという訳ですね。

先日、TVで映画『センチュリオン(Centurion; 2010)』を見ました。これはローマ第九軍団(Legio IX Hispana)がピクト人の攻撃を受けて消滅したとされる伝説を元に(書かれた小説を)映画化したもの。同様に映画 『イーグル(The Eagle; 2011)』も似たような内容です。この他にも、『ブレイブハート(Braveheart; 1995)』や『キング・アーサー(King Arthur; 2004)』などの映画で、ブルーペイントが登場しますね。でも何故、彼らは体をブルーにペイントしたのでしょう?理由は分かりません。映画では、単なる装飾ではなく、もっと何か神聖な意味があったと触れていましたが、実際のところは分かりません。きっと、相手に威厳を示し、士気を高める上で重要なものだったのかもしれません。


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