リチゲイト

教会にある屋根付きの門を、英語でリチゲイト(lychgate, lichgate, lycugate)と言うそうです。これは古英語(Old English)の、死体や死骸を意味する『lic』に由来しているのだそう。


一年程前、ウォーキングでフレンプトン(Flempton, Suffolk)という村を通った時、偶然見つけたセント・キャサリン教会(St Catherine's church )。そこの門が何とも立派だったんですよ。木造で、彫刻が施されていて、屋根があって、両サイドにベンチがあって。そして、歴史本を読んでいて、あー、あれがリチゲイトだったんだ!って、ふと思った訳です。。。




この門、もともとは教会に埋葬される前のひつぎを置くために使用された門だったそうです。だから死体や死骸を意味する言葉に由来するんですね。ベンチがあったりするのは、ひつぎを運ぶ人たちなどが、聖域へ引き取られる遺体とともに、待機する場所でもあったから。既存する最も古いリチゲイトの一つは、ハートフォードシャー、アッシュウェル(Ashwell, Hertfordshire)にあるそうで、15世紀にさかのぼると考えられているそうです。

教会にはスタイル(stile)と呼ばれる踏み越し段のような門が他にあって、中世時代は一般にそっちを利用して教会へ行っていたようです。古いね~、すごいね~と何気に通る門だけど、そういう意味があったんですね~。

例;スタイル
Source; http://www.geograph.org.uk/
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