イングランドの村

これは、だいぶ前に購入したイングランドの村に関する本です。『イングリッシュ・ヴィレッジ』と聞いて、おそらく、かやぶき屋根の家とか、ラベンダーやバラが咲いていて~とか、私たちがぼわゎゎゎんと抱くイメージというのは、実は現代人が作り上げた理想像であって、実際に昔、そこに住んでいた人々はそんなヴィジョンは抱かなかったよねーってことを前提に書かれた本です。確かに、故郷っていう認識は今とは全然違っていたんじゃないかなぁ。。と思いながら読んだ本。

もともと村とは、狩猟や植物採取、漁労などで移動して生活していた人々が、年に一度集まるような野営形式のものが原型にあり、のちに住居や日常生活を取り囲んだ土地が村であり、そこから文化や方言などが生まれました。どのようなものがイングランド・ヴィレッジを創造していったのか、時代の流れと共に、過去の人々の生活、人間性など、背景にあるものに焦点を当てて書かれています。地名の由来だとか、領主と農奴の関係、建築材料などにも触れていて、ちょっと専門っぽいけど楽しみながら読めました。イギリスの歴史に興味のある人は好きかも。


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