トロイの木馬。

『トロイの木馬（Trojan horse）』というと、コンピューターに脅威のある悪質なマルウェアを想像する人もいると思いますが、ここではギリシャ神話に出てくる『トロイの木馬』のお話。この『トロイの木馬』とは何ぞやというと、木製のでっかい馬のオブジェというかこーんな感じの装置のこと。これは、ギリシャ神話に記されているトロイア戦争（Τρωικός πόλεμος; Trojan War）に登場するモノなんですけどね。このお馬さんはイリオス（後にその一帯に付けられた呼称でトロイアともいう）という都市がギリシャ勢に攻め込まれて滅亡してしまうきっかけとなったものなんですよね。このお話はブラッド・ピット（Brad Pitt）やオーランド・ブルーム（Orlando Bloom）等主演で映画『トロイ（Troy; 2004）』にもなりました。



Source; Wikipedia
Illustration from Histoire des jouets
 

戦いを繰り返していたある日、ギリシャ軍が陣地から忽然と姿を消してしまうんです。ただ一つ大きな木馬を残して。トロイア軍は敵が撤退したと思い込み、勝利品として巨大な木馬を城砦の中に持ち帰ります。そして、わーいわーい勝利したとパーティーを開いて盛大にお祝いするんですね。ところが木馬の中にはギリシャ兵が潜んでいて、皆がデロンデロンに酔っぱらった頃にコッソリ抜け出して門を開け、ギリシャ軍を城砦の中に入れ込むのです。これはギリシャ軍の戦略でした。油断したトロイア人たちは太刀打ちできずに滅亡してしまうのです。まぁ、マルウェアもひっそりコンピューターに忍び込み、何かをきっかけに活動するということから、この『トロイの木馬』になぞられている訳なんですよね。

さて先日、最終回を迎えてしまったんですが、このトロイア戦争を描いたBBCドラマ『トロイ（Troy: Fall of a City）』が放送されていました。ところどころ見逃してしまったので、iPlayer（インターネット経由のTV・ラジオ視聴サービス）でもう一度見直そうと思っています。