みあ。

『Mere(ミア)』は「小さな湖、池、沼地」を意味する言葉。日本人観光客に人気のある湖水地方のウィンダミア(Windermere)やグラスミア(Grasmere)の地名にもミアが付いていますよね。ウィンダミアは「Vinandrという人の湖」を意味し、グラスミアは「湖岸を草で覆われた湖」を意味する『Gras』と湖を強調した『mere』が合わさってできた地名なのです。

さて、サフォークにあるディス(Diss)という町の中心部には、ディス・ミア(Diss Mere)と呼ばれる湖があります。周りには平坦な公園があり、人々のオアシス、安らぎの場となっているようです。実はディス(Diss)の地名も古英語で「溝(ditch, dyke)や土手(embankment)」などを意味する『dic』に由来しているそうで、昔から近くに湖があったことが推測できます。『c』が『s』に変化しているのはノルマン征服の影響。この湖は自然湖だそうで、想像したより結構大きかった。深さ6m、さらにその下には15mもの泥の沈殿があるのだとか。

 

この自然湖、絶滅した火山の噴火口であるとか、氷河期の氷河の後退によって形成されたとか、様々な憶測があるそうですが、実際にはどのようにして誕生したのかは未だ謎が多いのだそう。古くは底なしで悪臭を帯びていると噂されていたようです。また、2015年に男性がここで一時間の格闘の末に全長約184cm、体重45kgの巨大ナマズを釣り上げたというから驚きです。こんな穏やかな湖にも何が潜んでいるのかわかりませんね。巨大ナマズはリリースされたそうなので、今もこの湖の底に住んでいるのかもしれません。

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