小さな喜び。

サフォークにあるベリー・セント・エドマンズ(Bury St Edmunds, Suffolk)の教会(St. Mary's Church)で見掛けたローズ・ミード(Rose Mead: 1867-1946)という人の作品。地元の肖像画家で、リンカーンやウェストミンスターの美術学校に通い、風景画や静物画など様々な分野で活躍した多才なアーティストだそうです。


教会でこの絵を見て素敵だなって思いました。彼女の温もりのあるタッチが好きです。実は私、彼女の他の絵をイプスウィッチ(Ipswich, Suffolk)でも見たことがあったんですね。やっぱり気に入って『コテージ・インテリア(Cottage Interior; 1908)』という絵のポストカード買っていました(笑)。上の絵は『フライデー・モーニング・ブレッド・ドール(Friday Morning Bread Dole; 1900年頃)』。ドールには慈善的な配分や施しといった意味があって、貧しい人々にパンが配布されている場面のようです。

そしてもう一つ。この絵にはフォント(Font; 1506)が描かれています。フォントとは教会の洗礼盤のこと。同じ教会内の絵なので当たり前なのですが、私が見たのと同じものが描かれている。時を隔て目にする同じもの。当然でもあり、不思議な感覚でもある。旅先で出会う些細な事。でもそういう小さな発見が楽しい。。この絵のポストカードも売っていたのかな?今度行く機会があったら探してみよう。

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