ヴァイキング

日本では「食べ放題」を意味するバイキング。昔、帝国ホテルの支配人がデンマークで見掛けた「食べ放題(スモーガスボード)」を日本に導入した際、名前が難しいので北欧のイメージから「バイキング」と名付けたそうで、食べ放題を意味するのにはそういう理由があったんですね。でも、ここでは昔の荒々しい海賊のお話です。

8世紀後半になると、スカンジナビア(現在のノルウェー、スウェーデン、デンマーク)から海を渡りイングランドへ続々とヴァイキングが攻め入って来ました。彼らの船は細長く、船首や船尾に竜の頭みたいなものが付いていたため、『ロングシップ(longships)』あるいは『ドラゴンシップ(dragon-ships)』と呼ばれています。船は木製の釘とリベットと呼ばれる金属のピンでしっかりと固定され、さらに動物の毛や松の木から取れるタール(粘着性のねばねばした物質)で防水を施したのだとか。

そこで有名なのがノルウェー、オスロ(Oslo, Norway)にある『ヴァイキング船博物館(Vikingskipshuset)』ですよね。よくテレビでも紹介されています。いいなぁ。実物見てみたいなぁ。下はその展示品のうちの一つ、9世紀後期に作られた『ゴクスタ船(gokstadskipet;名前は発掘されたフィヨルドの地名に由来)』。先端のクルクルがかっこいい(笑)。

Source; BBC
一般的に船は約40~60人乗りで、帆が張られていたようですが、主に人が漕いで海を渡ったのだとか。地図を持たない彼らは、出来る限り土地・島を目印にし、他に太陽、星、風、海流、水の色や鳥の習性を頼りに航路を決めたのだそう。彼らにとって日没(西)に向かうことはイングランドへ向かうことを意味したのです。 船は浅瀬でも航行することができたそうで、だから河川にも侵入できたんですね。以前、エセックスのある町へ行った時、川沿いで見たこの写真を思い出しました。


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