ロングシップ

ブログでも何度か触れているバイユー・タペストリー(The Bayeux Tapestry)。全部で58場面で構成されているこのタペストリーには、様々な図柄が収められていますが、一つ気になるものがあった。それは船。船だけでも41艘描かれているんだけど、どれもヴァイキング風のロングシップなんだよね。バイユー・タペストリーは1066年のノルマン・コンクエストの物語を描いた刺繍。つまりはイングランドVSノルマンディーの戦いのはずなんだけど。。。なぜヴァイキング?と思ってしまった。
 
ノルマンディー(Normandy)とは、イギリス海峡に臨むフランス北西部の地方で、王政時代の州。そもそも、この地名は「北の人間の土地(pays des hommes du Nord)」を意味するんですよね。北の人間(northman)とは、古代スカンディナビアの人々を指し、ヴァイキングも含まれるそう。だからノルマンディーの祖先がもたらした船が作られていても不思議じゃないのかも。やっぱりヨーロッパの歴史は複雑だ。それになんと言っても、当時のヴァイキング船は製造や航海技術において優れていたことから、みんなデザインを真似っこしたのだとか。常に優れたものは真似される。ふと、スティーブ・ジョブズ氏が引用したというパブロ・ピカソの言葉を思い出しました。『優れた芸術家はまねをし、偉大な芸術家は盗む(Good artists copy, great artists steal. / Pablo Picasso)』。
 
Source; Wikipedia
 
参照;

コメント