フィロミナ

見るつもりはなかったけど、週末ついついテレビで見入ってしまったドラマ映画『フィロミナ(Philomena)』。フィロミナは主人公の女性の名前です。邦題は『あなたを抱きしめる日まで』。10代で未婚の母となったフィロミナが、厳しいカトリックの戒律によって収容された修道院先で無理やり引き裂かれ、消息を絶った息子を探すというのが大雑把なあらすじ。息子のことを気にかけつつ50年が経過し、知り合ったジャーナリストと共に養子に出されたと思われるアメリカへ息子を探しに行くのです。そこには修道院の隠ぺいが。

これ、ジャーナリストのマーティン・シックススミス(Martin Sixsmith; 1954-)の著書『The Lost Child of Philomena Lee』を元に作られた実話でした。アイルランドの女性フィロミナをジュディ・デンチ(Judi Dench)が演じています。ネタバレ結論から言うと、奇跡的に見つけ出した息子はアメリカでエイズで亡くなっていました。唯一の救いは息子も母を探し、フィロミナのいたアイルランドの修道院に埋葬されていたことかな。北朝鮮の拉致事件並みにショッキングな実話だと思った。イギリスでも実際に長年生き別れていた家族を探す『ロング・ロスト・ファミリー(Long Lost Family)』という番組があります。世の中には様々な理由で生き別れ、フィロミナのように苦しみを心に抱えたまま会えずに亡くなってしまった人って実はたくさんいるんだろうなぁ。。。と思ったら胸が苦しくなりました。人生なんてきっとあっという間なんだ。家族でなくても、自分の知らないところで大切に思う人がいなくなってしまったらものすごく辛い。。。

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