ヴィレッジ・グリーン
イギリスの小さな町や村には、よく『ヴィレッジ・グリーン(Village/ Town Green)』と呼ばれる公共の緑地帯が存在します。一般的には芝生で覆われ、しいて言えば中心部にある広場みたいなところかな。共有地やヴィレッジ・グリーン等の権利登録(イングランド・ウェールズ)に関する法律『コモンズ・レジストレーション・アクト(The Commons Registration Act 1965)』というのがあって、今では、レクリエーション、スポーツや娯楽を目的に使用される土地と定義されるみたいですね。
昔のヴィレッジ・グリーンというのは、規模や形状、用途があまりに多様すぎて、明確な定義を定めることは難しいそうです。もともとはマーケット、あるいは放牧などの共有地として中世時代に多く作られました。だから今でも池のあるヴィレッジ・グリーンも存在するんですね。また、グリーンが削除され、もうマーケット・クロスしか残っていないような場所もあるし、開発によって消滅したり、縮小、変形しているところもある訳です。現在、『オープン・スペース・ソサエティ(The Open Spaces Society)』という組織等がヴィレッジ・グリーンの保護活動を行っているそうです。
さて、このヴィレッジ・グリーンは、メーデー(May Day)など、地域のイベントに利用されます。メーデーの祭りで一般的に行われるのが、メイポール・ダンス(写真)やモリス・ダンス。メイポールは以前ヨーロッパのお祭りを紹介していたテレビ番組で見掛けたけど、実際には見たことないんだー。ウィキちゃんによると、メーデーは豊穣を祈って行われるお祭りなんだとか。そーいや地元でも今日モリス・ダンスのイベントがあるって案内が貼ってあったなー。
参照;
- https://www.oss.org.uk/
- https://en.wikipedia.org/wiki/Maypole
- https://www.medieval-life-and-times.info/medieval-life/may-pole-dancing.htm
- "The villages of England",by Richard Muir, Thames & Hudson
- "The Local History Companion", by Stephen Friar, Sutton Publishing
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