廃村。フラッグ・フェン

ピーターバラ(Peterborough, Cambridgeshire)の東に位置するフラッグ・フェン(Flag Fen)は、1982年頃に考古学的な関心を集めたところ。なぜなら、そこは青銅器時代(Bronze Age)の生活跡が発見された場所だから。しかも、湿地帯を横断するコーズウェイ(土手道)に使用されたとされる木材(垂直柱60,000本、水平木250,000本以上)が、約1キロに渡ってまとまって発見されたんだって。

 
コーズウェイの途中には島のようなものが形成され、おそらくストーンヘンジのような、次の世界へつなぐ道というような、何か宗教的な儀式に使用されたのではないかと考えられているそう。また、巨大な円形住宅(Roundhouse)跡も発見され、中にはシルト(silt;沈泥)上に建てられた円形住宅もあったのだとか。

シルト上というのは、湿地帯が多い土地ならではの発想だったんでしょうかね。考古学者は、青銅器時代の円形住宅跡としては保存状態が良いため、イギリスの「ポンペイ(Pompeii, Italy)」を発見したと表現してましたけど、私は、シルト上という発想がちょっと「ヴェニス(Venice, Italy)」に似てるって思っちゃった。現在、ここは円形住宅も再現され、遺跡公園(Archaeology Park)として管理されているようです。

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