オリバー・クロムウェル

オリバー・クロムウェル(Oliver Cromwell, 1599-1658)はイギリスの政治家、軍人さん。清教徒革命の指導者です。彼は革命の指導者として、『なんてったって王様が一番偉いんだもんね~。僕ちゃんの意見は絶対だよぉっ。だって僕ちゃん神に選ばれたんだもん。』的な考え(かなり噛み砕いて表現しています)のチャールズ1世を首ちょんぱで処刑し、王政を廃止した人物。クロムウェルが王位に就いた訳ではなく、共和制(コモンウェルス)を成立させました。それだけ聞くと、クロムウェルって、鬼退治に出掛けた桃太郎みたいに偉いんじゃない?って思ってしまいますが、のちにアイルランドやスコットランドへ侵入し、虐殺などを繰り返した独裁的な人物でもあります。今回はそんなクロムウェルにまつわるお話です。
Source; Wikipedia
昨年、ハートフォード(Hertford)という町に行きました。実はこの町、クロムウェルのゴーストが出るそうなんです(笑)。私たちが宿泊したのは400年以上の歴史を持つホテル。っていうと、いかにもゴーストが出そうでしょ?確かに建物は古く趣がありました。サービスもよく、とても居心地の良いホテルでした。正直、私は何も感じませんでしたけどねー。オリバー・クロムウェルは1647年、彼の軍隊を視察しに行く際、このホテルに滞在しています。
 
 
このホテルにまつわるゴーストストーリーの一つ。黒い服を着た中年男性がホットプレートを収納している部屋に入っていくのを見掛けたので、清掃員は男性が迷って入っていったのかと思い、助けに行くと部屋には誰もいませんでした。もちろんその部屋には他に出入り口は無く。。。一部の人はオリバー・クロムウェルの霊だと信じているそうです。何で??ちょっとこじ付けっぽいんだけど。。とにかく、ハートフォードはゴースト・タウンとしても有名らしく、ゴーストツアーもあるみたい。

 

そして、先週末出掛けたウォリック(warwick)では、偶然彼のデスマスクを発見!ウォリック城内にありました。ここにあったんだー。あまりにうしろすぎて見逃すところでした。
 
ピンボケだけど。。。
デスマスクっちゅうのは、石膏や蝋で死者の顔の型を取ったものです。クロムウェルは1658年にマラリアで死亡しています。息子のリチャード・クロムウェルが跡を継ぎますが、息子は父ほどの器量や才能もなく共和政は崩壊。再びチャールズ2世を国王に迎えて王政復古するのです。正直、イギリスに来るまで、王政廃止の時期があったなんて知りませんでした。そんなクロムウェル、死んでもなお、反逆者として国王殺しの罪に問われます。チャールズ2世の戴冠式と同日、クロムウェルの遺体は墓から出され、絞首刑に処されのちに斬首され、さらし首にされたそうです。すごい恨みを感じますね。

そういえば、以前イーリー(Ely)へ行ったとき、オリバー・クロムウェルの家っていうのがありました。今は17世紀の彼の生活を再現したミュージアムになっています。彼は名家の生まれだそうで、10年ほどイーリーで暮らしていたそうです。もちろん、この家にもゴースト・ストーリーがあります。クロムウェルはロンドンで死亡しましたが、霊が昔の家に帰ってくることだって考えられるじゃないかーってやつですね。当時は、知識もなく、このミュージアムに行きませんでしたけど、機会があったら行ってみたいなぁ。。。

Source; Wikipedia

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