ホーニマン・ミュージアムへ行く。
ロンドン南部フォレスト・ヒル(Forest Hill)にあるホーニマン・ミュージアム(Horniman Museum)。このミュージアムは、1901年にフレデリック・ジョン・ホーニマン(Frederick John Horniman)という人物によって設立されました。彼は紅茶貿易で成功を収めた貿易商人の息子で、彼自身も父の仕事を継ぎました。それまで紅茶はリーフティーのみで売られていたそうで、不純物を加えて割り増しし、利益を得る悪徳トレーダーもいたそうだ。けしからん。ホーニマンの会社(Horniman's Tea Company)は、密封パッケージの機械を導入し、プロセスの高速化と品質改善を図り、紅茶貿易に革命をもたらしたとされています。同時に彼はコレクターとしても知られ、生涯に渡り世界各地から自然史、文化的工芸品、楽器など、さまざまなものを収集しました。そのコレクションを展示しているのがこのホーニマン・ミュージアムです。
お目当てはやはり自然史ギャラリー(無料)。
その中央にいたのが、一世紀以上ここに展示されているというウォルラス君(Walrus, Canada/セイウチ)の剥製の標本。ミュージアムのメイン・キャラクターにもなっていて、ショップにはTシャツなんかも売られてました。100年以上前、生きたセイウチを見た人は(北極圏以外)あまりいなかったため、「詰め過ぎ」て、しわもピーンと伸びパンパンに太ってみえるというのが面白い。
ドードー (dodo)やキーウィ(Kiwi/North Island Kiwi (Apteryx mantelli))たちもいました。こちらのドードーは、足と頭の石膏模型を使用し、体は鶏またはガチョウの羽、 尾はダチョウまたはガチョウの羽を使用して作られているのだとか。ほとんどが17世紀~18世紀の芸術家による絵画に基づいており、実物を見ることがなかったことから、こちらも短足の太ったドードーになっているそうです。ちょっと誤解して覚えそう。
自然史ギャラリーのバルコニーにあった時計も立派で目を引きます。この時計は19世紀半ば頃、ドイツのシュヴァルツヴァルト地方で造られた「使徒時計(Apostle Clock, Germany)」と呼ばれるもので、イエス・キリストの生涯を示しているのだとか。毎日午後4時になると、12人の使徒たちが現われてイエス・キリストの前を通り、お辞儀をするからくり時計だそうです。現役のようでスタッフの人がねじを巻いていました。ちょっと見てみたい。
こちらは世界の文化的工芸品のコーナー。。。
規模は小さいながらアクアリウムもありました。でも、特別展とアクアリウムは有料です。この他にも、図書館やカフェやショップも併設されており、外には広いガーデンもありました。お天気が悪かったのでガーデンへは行きませんでしたが、晴れの日には賑わっていそうです。ファミリーに人気があるらしく、ベビーカーを押してくる親子連れがいっぱいでした。
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