フンシャル

ホテルからフンシャル(Funchal)行きのシャトルバスが出ていたので利用しました。フンシャルはマデイラ諸島の首都。おそらくここの地形から島の中心となりやすかったのかなということは想像がつきました。高層ビルがなく開けているせいか、すごく開放感がありました。フンシャルの地名はハーブのフェンネルが生い茂っていたことに由来するそうです。後日、空港へ向かうタクシーのドライバーが教えてくれました。
 

 
私たちが最初に向かったのは、16世紀に建てられたというゴシック様式の大聖堂『セ(Sé)』です。お昼からしばらく閉まってしまうとガイドブックに書いてあったので、早めに見に行きました。入口には物乞いの姿も。。。


イギリスでも色々な教会を見に行っていますが、教会ってなんだか落ち着きます。大聖堂に入ってみると、白い漆喰の壁と木造の天井のせいか、思っていた以上にシンプルに感じました。でも、天井の装飾は見事で、さらに祭壇部分は黄金の装飾が施されていていました。


下は『アズレージョ(azulejo)』の美しい建物。アズレージョは、典型的な上薬をかけて焼かれたタイルだそうで、あちこちで『アズレージョ(azulejo)』を見掛けました。とても素敵です。
 
 
赤い観光ツアーバスも走っていましたが、デザインがロンドンと一緒だ。。。

 
そして、マデイラ島を走るの黄色にブルー・グリーンのラインの入ったタクシー。

 
こちらは1758年に建てられ、1820年までは個人のお屋敷だったというフンシャルの市役所。広場ではクリスマス・イベントが開催されていました。


私たちは町を散策し、フンシャルからモンテ(Monte)行きのケーブルカー(Teleférico)に乗りました。所要時間は片道15~20分。下には白壁にオレンジ色の屋根をした家々の景色が広がります。これってすごくポルトガルのイメージ(ポルトガルには行ったことないけど)。。。色が統一されていて素敵です。景色はモンテから望むより、ケーブルカーから見える風景の方が感動的でした。



モンテには植物園(Monte Palace Tropical Gardens)があります。でもやっぱり坂だらけ。その坂を利用した、バスケットのソリのような乗り物に乗って坂を下る『トボガン(Toboggans)』も有名です。伝統的な白いユニフォームにストロー・ボーター・ハットを被った2人のドライバーがゴム底の靴でブレーキをコントロールして猛スピードで急な坂を下る乗り物だそうです。その様子を写真に撮ってメールで送ってくれるサービスもあるそうだ。ちなみに、ストロー・ボーター・ハットというのは、かつて日本で『カンカン帽』と呼ばれた麦わら帽子です。『カンカン帽』は大正から昭和初期にかけて、男性の間で大流行し、叩くとカンカンと音がするほど固い帽子ということからそういう俗称が定着した(Wikipediaより)のだとか。面白いですね。今では女性にも受け入れられている帽子です。

 
トボガンのアズレージョ
そして最後に、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウド選手の像。彼がポルトガル出身というのは知っていましたが、マデイラ島フンシャル出身だったんですね。彼はこんな風景を見て育ったのかぁ。旅行に行くたび、たまに思うんです。環境ってすごく人生に影響するじゃないですか。もし、自分がこういう場所で生まれ育っていたらどんな人生を送ったのかなぁって。そして、この像の向かいには彼のミュージアム『CR7』があり、その上には彼が所有するモダンなホテルもありました。でも、なんだかちょっと残念な像に見えるのは気のせい?



今回はさらっとフンシャルのお話でした。次は『ラヴラドーレス・マーケット(Mercado dos Lavradores)』のお話です。

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