サフラジェット

2015年にイギリスで映画となり話題となった『サフラジェット(Suffragettes)』。これは1910年代に女性参政権(選挙投票権)を求めて闘った人々を指す言葉です。イギリスで男女平等の選挙権が認められたのは1928年ですが、1918年に制限付き(財産に関する特定の条件を満たした30歳以上のイギリス女性)で女性参政権が認められており、今年で100年目を迎えることから、先日テレビで映画『サフラジェット』が放送されていました。

サフラジェットという言葉は(ビザ取得の為に勉強したので)知っていましたが、彼女たちの活動が、投石や爆弾、放火、身投げ自殺などちょっと過激な行動にまで及んでいたことは映画を見て知りました。

そういえば、以前ロンドンを散策して歩いていた時に、気になって撮っておいたブループラークの写真があります。後で調べたら、それはそんな過激なサフラジェットとは対照的に、穏健な思想から女性参政権への活動を行った『女性参政権協会全国同盟(National Union of Women's Suffrage Societies; NUWSS)』のリーダー、ミリセント・ギャレット・フォーセット(Millicent Garrett Fawcett; 1847-1929)が住んでいた家でした。彼女は1925年にデイム(Dame)の敬称を与えられているそうです。デイムとはナイト(Knight)に相当する大英帝国勲位(Order of the British Empire)を得た婦人に対する尊称。

ちなみに、日本で女性参政権が認められたのは1945年(昭和20年)なんですね。現在の女性が当たり前に手にする参政権は、当時の女性たちの苦労があってこそのもの。まだ100年も経っていないことを考えるとまだ歴史は浅いんだなぁと思う。

 
Millicent Garrett Fawcett; 1847-1929
Source; Wikipedia

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