アーサー・テューダー

アーサー・テューダー(Arthur Tudor; 1486-1502)と言って一番ピンとくるのはヘンリー8世(Henry VIII)の兄という事ではないでしょうか?彼はヘンリー7世と王妃エリザベスの第1王子として期待を背負って生まれてきた人物であり、名前は伝説の王キング・アーサーにちなんで名付けられたものなのだとか。なんだかその期待感が伝わってきますね。そして、アーサー君2歳にして、キャサリン・オブ・アラゴンCatherine of Aragon; 当時0歳)という婚約者がいたというから、王の後継者は大変ねと思ってしまう。因みに、キャサリン・オブ・アラゴンは後の弟ヘンリー8世の妻になっていますよね。もともと病弱だったアーサー君は王位に就くことなく15歳という若さで亡くなっていますので。。。

Source; Wikipedia
アーサー君とキャサリンは1501年11月14日にセントポール大聖堂(St.Paul's Cathedral)で結婚式を挙げています。お互いに会ったのは挙式10日前のことだったとか。。。セントポール大聖堂もイメージするならば、現在私たちが目にする石造の大聖堂ではなく、1666年のロンドン大火(The Great Fire of London)以前の木造の旧セントポール大聖堂の方なんですね。そしてロンドンでの挙式後、寒く厳しい冬にラドロウ城(Ludlow Castle)へ移動し、翌年1502年4月2日にはアーサー君は亡くなっている。明確な死因は不明だそうですが『粟粒熱(ぞくりゅうねつ)、発汗症; sweating sickness 』とも言われています。

ところでアーサー君はどこに眠っているのだろう?と思っていたら彼はウスター大聖堂(Worcester Cathedral)に埋葬されていました。ウスターはウスターシャー(Worcester, Worcestershire)の中心都市。ウスターソース発祥の地としても有名ですね。中心部を流れるセヴン川(River Severn)の側に、立派な大聖堂がありました。今回、たまたま大聖堂を見に行って、ここにアーサー・チューダーの墓があることを知りました。因みに、ここにはジョン王(John, King of England; 1167-1216)も埋葬されています。彼のお話しはまた今度。。。


 
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