えふぃじぃ。
教会でよく見掛けるこういうの、いわゆる死者のモニュメント、記念碑(a church monument)と言われるものです。たいていは埋葬地の上や近くに配置されていることが多いようですが、中に遺体が埋葬されていることもあるそうです。
さて、前にウォーキングの途中で、リトル・ホークスリィ(Little Horkesley, Essex)という小さな集落の教会(St Peter and St Paul church)に立ち寄りました。なんだろう、このコンクリートの味気な~い四角い建物は。。。最初はそう思ったんですが、これは1958年に建てられた新しい建物なのだそうです。かつて、この場所には1127年頃に建てられた小修道院(Cluniac priory)があったけど、第二次世界大戦の爆撃で完全に破壊されてしまったのだとか。。。残念。。。
ところが中に入ってすぐに目を引くものがありました。それがこの13世紀に造られたという木製(オーク材)のエフィジィ(effigy/effigies)。エフィジィとは肖像、彫像のことです。これら3体のエフィジィは1210~1322年頃、荘園領主であったデ・ホークスリィ家(the de Horkesley family)の3人、ロバート(Sir Robert de Horkesley; -1296)、長男ウィリアム(Sir William de Horkesley; -1332)、妻のエマ(Emma; -1333)と考えられています。とにかく存在感がすごかった。爆撃の破壊力は凄まじかったそうで、これらはその時に救出されたのだそう。見えにくいけど、一番奥の頭が黒いのは、1940年の爆撃の後、しばらく瓦礫の下に眠っていたためらしい。焼失しなくてよかったね。。。
Source; Memorials of the Antiquities and Architecture, Family History and Heraldry of the County of Essex |
中世時代のものは通常、足は男性の場合、勇気と貴族の象徴としてライオン、女性は忠誠を示す犬、あるいは紋章の獣の形をした動物の足置きによって支えられているそうです。でもこの爪先立った足の組み方が、なんだかバレエのステップ踏んでいるみたいで面白い。。。
参照;
- Memorials of the Antiquities and Architecture, Family History and Heraldry of the County of Essex
- Harris's Guide to Churches and Cathedrals: Discovering the unique and unusual in over 500 churches and cathedrals
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