ザ・スケルトン

イングランド東部にあるノリッチ大聖堂(Norwich Cathedral, Norfolk)。中に入ったのはこれが二度目。回廊の壁や天井の装飾も興味深い。


そして、大聖堂内でちょっと目を引くのが『スケルトン(The Skeleton)』として知られるトーマス・グッディング(Thomas Gooding; -1600)の墓(写真下)。普通の墓とは違って、垂直に壁に埋葬されています。しかも骸骨。碑文には次のように書かれています:

 
All you that do this place pass bye 
Remember death for you must dye
as you are now even so was I
And as I am so that you be.
 Thomas Gooding Here do staye
Waiting for Gods judgement daye

つまり、この場所を通り過ぎる全ての人に、誰もが直面するであろう死というものを忘れなさんなと。かつては自分も君たちと同じであり、君たちも今の自分と同じようになるのだと。彼はここで神の裁きの日を待っているのだと。昔の人からのメッセージがなんだかリアルに感じます。ちなみにこの文、韻を踏んでますね。彼のことはよくわかりませんが、聖歌隊の一人だったようです。彼はあの世への一歩を踏み出すために立って埋葬されることを望んだのだとか。

そして最後に、この前書いたジュリアン・オブ・ノリッチ。彼女の像もちゃんと間近で見てきましたよ。


参照;

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