オーパス・アングリカナム

さて、V&Aで見たのは、前から気になっていた特別展『オーパス・アングリカナム(Opus Anglicanum: Masterpieces of English Medieval Embroidery)』。2月5日までということで行ってきました。ラテン語で『English work』を意味するオーパス・アングリカナムは、中世イギリスで行われていた繊細で豪華な刺繍です。以前にも触れたことがありますが、この刺繍にはシルクや金銀の糸を使用し、主に教会の衣装等に用いられました。なので、宗教的なデザインのものが多い。12~15世紀にかけて、ヨーロッパでもトップの技術を誇ったオーパス・アングリカナム。まじかで見ると、ものすごく細かくて素晴らしいです。 
 

特別展を堪能した後は、常設展も。今回はついつい刺繡物に目が行きました。あ、ここにもあったコープ(Cope)。聖職者が特別な儀式で着るマントです。カーペットみたいで重そう。。。

 
全ての工程が手作業ということを考えると、その技術は凄いなと思ってしまう。。。
 

そして、気になったのはファッションと防寒を兼ねた左上のナイトキャップ(写真下)。17世紀初頭は、植物図鑑に触発され、シルバー刺繍やスパンコールの散りばめられたこんな可愛らしいお花やイチゴ柄が流行ったのだとか。ちなみに男性用です。
 

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