ロビン・フッド

数日前、TVで映画『ロビン・フッド』をやっていたので、ロビン・フッド(Robin Hood)のお話。ロビン・フッドはシャーウッドの森に住む、イングランドの伝説上の人物。13~14世紀の文献には既に登場しているんだって。何人かの実在した人物の伝承が混ざり合って生まれたキャラクターじゃないかーって言われているよね。

時代はノルマン・コンクエスト(ノルマン人のイングランド征服)の後。リチャード1世の時代。リチャード1世は在位10年のうち、たった半年位しかイングランドにいなかった王様。何をしていたかというと、遠征+戦争ばかりしていたという。。。勇猛だったことからリチャード・ザ・ライオンハート(Richard the Lionheart; 獅子心王)とも呼ばれています。そんな彼は中世騎士道の華とされ、ロビン・フッドではヒーローとして描かれていますね。リチャードの不在をいいことに、王位を狙い、好き勝手やっていたのが弟のジョン。そんな訳で人々の不満も募っていた訳です。親子愛とか兄弟愛なんてそっちのけ。王位を巡り、身内同士でも争いの絶えなかった時代です。個人的には不在がちな王っていうのもどーかと思うんだけどね。。。しかも、リチャード1世はイングランド生まれですが、フランスで育っているので、英語もろくに話せなかったのだとか。でも、こうして歴史と伝説が混ざり合っているから、ロビン・フッドも本当は実在した人物なんじゃないかって思うくらい、説得力があって、もっともらしいストーリーになっているのよね。

ロビン・フッドはいくつも映画やアニメ、ドラマ化されているけれど、私が見たことあるのはケビン・コスナー演じるロビン(Robin Hood: Prince of Thieves; 1993)とラッセル・クロウ演じるロビン(Robin Hood; 2010)。ラッセル・クロウのロビンっていうのは個人的に意外だったんですけど。。。でもこっちの方がたくましいか。だって全く違うロビンよねぇ?放送されていた映画はケビン・コスナー版だったようですが、こっちはコミカルに描かれていてちょっとディズニーっぽい。娯楽としてみるなら個人的には好きだけど(笑)。あなたはどのロビンがお好き?

Source; http://d.lib.rochester.edu/robin-hood

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