国際結婚

今では国際結婚も珍しくない時代。語学や海外旅行は好きだったけど、まさか自分が国際結婚するとはね~。。。なんて、最初は思ったりもしたけれど、実際してみるとこんなもんかって思えてきます。だって、どの国に住もうと、誰と結婚しようと、生活は生活に変わりない訳ですから。単に日本の国境をまたいだだけの事。そもそも、日本人同士だって『結婚』っていうのは多かれ少なかれ生活に変化をもたらすものでしょ?人間不思議と新たな環境に適応していくもんです。そーいえば、お隣のおばさんも国際結婚だわ。チェコ人のお友達も南アフリカ出身の旦那さんと今はアメリカに住んでいたりする。ヨーロッパにいると国際結婚は全然珍しくない。グローバル化っちゅうのはこういうことなのねって実感します。
 
とはいえ、やっぱり大変なことも事実。私は東京でエントリークリアランス(フィアンセ・ビザ)を取得しました。イギリスのソリシターを通して書類手続きをしましたが、とにかく面倒。人により状況も異なるから、必要書類も違う。とにかく分厚い書類を持って、仙台から東京へ提出しに行きました。わたくし、語学留学(短期)の経験はありますが、気が付けばそんなの10年以上も昔の話。単語が出てこな~い。40代になって英語を頑張っている私です。最近は「若いうちに生きた英語を」という言葉の意味を実感します。今まで学習用の奇麗な英語を聞きすぎたのかな?実際、イギリス人の英語が早すぎて聞き取るのに苦労したし(今も)、発音を誤まって覚えていたり。そのたびに修正して自分は遠回りしながら学んでいるなぁと思ったりもするのです。。。
 
縁あって結婚を決めたのは、離婚して自分の居心地の良いライフスタイルを再構築し、どっしりと日本の生活に根を下ろした30代後半。だからよっこいしょって腰を上げるのがものすごく重たかった訳。初婚だったらもうちょっとウキウキだったかも。はて?国際結婚ってどーすりゃいいの?って調べ始め、現実にはそんな簡単に海外に住めるもんじゃないのね~ってことも学びました。国にもよるけど、イギリスはとにかくビザのハードルが高い。申請料金も高ければ、ある程度の貯金とその証明も必要。パスしなければならない試験もある。今もそのハードルは徐々に高くなりつつあります。いろいろ個人的事情も重なり、いっぱい不安はあったけど、クリアできて私はラッキーだったなって思う。実際、イギリスには結婚できてもビザの関係で一緒に住めないカップルってたくさんいるんです。
 
日本人の国際結婚は2006年をピークに減少傾向にあります。それにしても、国際結婚している日本人ってこんなにいるんですね、世界各国に。結婚というのは、例え『離婚』という結末に終わったとしても、それは結果論であって、自分が信じることを(無理せず)やり通し、自分らしく生きることが大事なんじゃないかなぁって思うんです。人生一度きりだしね。だから、二度も結婚できた私は幸せ者(笑)。
 
国際結婚ってだけで、色眼鏡で人を見たり、とやかく言う残念な人たちも中にはいますが、余計なお世話よね。当人が選んだこと。当人が幸せならそれでええじゃないかい。人間、味わう苦労なんて人それぞれ、好きなこと、喜びを感じる尺度だって違うんだから。

 
日本人の国際結婚数(データ/厚生労働省「人口動態統計」より)
 

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