ほんとのそら。
『智恵子は東京に空がないといふ、ほんとの空が見たいといふ。』
これはお馴染み、高村光太郎の詩『あどけない話』の一節です。『智恵子抄』の作品って結構好きです。明治・大正・昭和初期の恋愛って現代とは違っていたはずですよね。自分にはよく分からないですが、それほど表に出てこない中で、光太郎の想いがストレートに表現されて、綺麗な恋愛とか、ロマンチックなイメージではなく、すごく生々しい人間らしさが出ていてリアルな感じがいい。智恵子は空を通して何を見ていたんでしょうかね。家族、故郷、思い出 etc。
私、空を見るの好きです。結構ポーっと雲の流れるさまを見ている時があります。それでも、空を見て家族や日本を考えることってあまりないと思います。むしろ自然と心委ねて「無」になるか「先」の事を考えている。
今日、空を見上げたら飛行機雲の影が見えました。こういうの初めて見たかも。
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