小さくても大聖堂。

日本語では、一般的にチャーチ(church)を「教会」、キャスィドラル(cathedral)を「大聖堂」と訳したりしますけど、キャスィドラルだからと言って、必ずしも建物が大きいとは限らない。「キャスィドラル」という言葉は、ラテン語の「座席(seat)」または「椅子(chair)」を意味する「キャスィドラ(cathedra)」に由来し、「ビショップ/司教(bishop)、あるいはアーチビショップ/大司教(archbishop)の椅子または王座」の存在を意味します。詳しくは分かりませんけど、大雑把に言えば、教会行政の小単位としてパリシュ/小教区(parish)があり、その上位に司教によって統治されているダイオセス/司教区(diocese)があって、その司教区を治める司教の椅子が祭壇周辺に据えられている主要な教会をキャスィドラルと言うようです。

チェルムスフォードにある大聖堂(Chelmsford Cathedral, Essex)は、他の大聖堂と比べると比較的小さい。それもそのはず。もともとはパリッシュ教会で、1914年に司教区が設けられたことでキャスィドラルになったそうで、イングランドでも若い大聖堂のようです。昨日もお天気が良かったので、久し振りに立ち寄って写真を撮りました。
 

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