ほんとのそら。

『智恵子は東京に空がないといふ、ほんとの空が見たいといふ。』
 
これはお馴染み、高村光太郎の詩『あどけない話』の一節です。『智恵子抄』の作品って結構好きです。明治・大正・昭和初期の恋愛って現代とは違っていたはずですよね。自分にはよく分からないですが、それほど表に出てこない中で、光太郎の想いがストレートに表現されて、綺麗な恋愛とか、ロマンチックなイメージではなく、すごく生々しい人間らしさが出ていてリアルな感じがいい。智恵子は空を通して何を見ていたんでしょうかね。家族、故郷、思い出 etc。
 
私、空を見るの好きです。結構ポーっと雲の流れるさまを見ている時があります。それでも、空を見て家族や日本を考えることってあまりないと思います。むしろ自然と心委ねて「無」になるか「先」の事を考えている。
 
今日、空を見上げたら飛行機雲の影が見えました。こういうの初めて見たかも。
 

コメント

匿名 さんのコメント…
私はロンドンにいると空が大好きでバスの中や、ハムスッテドヒースから眺めています。智惠子抄も大好きです。イギリスの地名の由来からあなたのブログを見つけました。よく似た人がいるなあと思って足跡残しました。ご存知かも知れませんが、ジョン・コンスタブルの風景画もお好きそう。機会があったら見てみて下さいね。
i-ADNES さんの投稿…
『空』良いですよね~(笑)。共感してもらえて嬉しいです。コンスタブルも好きですよ。絵に対する知識はないけど、単純に素敵だなって思います。彼の故郷周辺へウォーキングに出掛けることもあります。絵と同じ風景が今でも見られるってすごいですよね。