ハンプティ・ダンプティ

ジョン・テニエル(John Tenniel; 1820-1914)はイギリスのイラストレーター。彼は英国王立美術院学校に入学するも中退し、ほぼ独学で絵画を学んだそうだ。そして、20歳の時に父(フェンシングの教官)と試合をしていて右目を失明している。

Source; Wikipedia
Self-portrait of John Tenniel, c. 1889

彼の作品で有名なのが『不思議の国のアリス(Alice's Adventures in Wonderland)』と『鏡の国のアリス(Through The Looking-Glass)』の挿絵。また、『鏡の国のアリス』にはずんぐりむっくりキャラクター;「ハンプティ・ダンプティ(Humpty Dumpty)」が登場することでも知られています。


Humpty Dumpty sat on a wall,
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again
 
ハンプティ・ダンプティが塀に座った
ハンプティ・ダンプティが落っこちた
王様の馬と家来の全部がかかっても
ハンプティを元に戻せなかった
 

ハンプティ・ダンプティは、マザー・グースのひとつに登場するキャラクターですが、擬人化された卵の姿で一般的に知られるようになりました。ハンプティ・ダンプティの起源は曖昧ですが、諸説あり、その中の一つにコルチェスター(Colchester, Essex)起源説というのもあります。イングランド内戦(English Civil War; 1642-49)で国王派(Cavaliers)と議会派(Roundheads)があちこちで戦いを繰り広げていた時、城壁で囲まれた主要な町コルチェスターでも戦いがありました。 聖マリア教会(St Mary-at-the-Wall)の塀にハンプティ・ダンプティという愛称の大砲を構え、片目のジャック・トンプソンという砲兵が議会派に向かい撃っていたそうなのです。ところが、議会派からの砲撃により壁が崩れ、彼は大砲もろとも転げ落ちた。そしてその大砲は再び元の位置に戻すことができなかったというお話です。単純に疑問点は思い浮かぶんですが、まぁそれはそれとして。。。歴史的証拠はないようですが、なんだかんだ色々な地域で諸説生まれるって面白いですね。

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