ウィリアム・ブレイク

ウィリアム・ブレイク(William Blake; 1757-1827)は、イギリスの詩人・アーティスト。幼い頃から絵の才能があったんですね。絵画の学校に入り、その後は彫刻家に弟子入り、銅版・挿絵画家として生計を立てていたそうですよ。


我が家には、彼の詩集『無垢と経験の歌(Songs of Innocence and of Experience)』の本があります。各詩には全て彼自身のイラストレーションがカラーで施されていて、それらがとても素敵です。


1918年、ヒューバート・パリーが彼の詩『And did those feet in ancient time(古代あの足が)』に音楽を付けました。それは、聖歌『エルサレム(Jerusalem)』として知られ、また公式ではないものの「イングランド」の国歌としても知られています。国歌って『God Save the Queen(女王陛下万歳)』じゃないの?と思うかもしれませんが、イギリスはご存知の通りイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの3つの王国と地域が連合した国ですよね。だからそれぞれに国歌があって、かつそれぞれの国歌が一つという訳ではないんですね。因みにイングランドにはこれらの他にエドワード・エルガー作曲、アーサー・クリストファー・ベンソン(Arthur Christopher Benson)作詞の『Land of Hope and Glory(希望と栄光の国)』も国歌とされています。

『And did those feet in ancient time』の詩はイエス・キリストが古代イングランドに来たという伝説を元に書かれているそうだ。あの足(feet)とはまさにキリストの事を示しているんですね。 とても重々しく、意味深く、力強さを感じる詩です。

さて、イギリスに移住してどのイングランド国歌も何度か耳にしていますが、私は日本人なので、とっさに『君が代』しか出て来ません。。。聞けば、あぁそうそうこれこれと思うんですけど。上から『Jerusalem』、『God Save the Queen』、『Land of Hope and Glory』。 



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