ぶどう園。

ヨーロッパでは約10~14世紀にかけて温暖時期が続きました。『中世の温暖期(Medieval Warm Period; MWP)』と言われている時期です。凍結しない海を渡り、ヴァイキングの活動が活発化した時期でもあります。そしてこの時期、イギリスには大規模なブドウ園が存在し、ワイン生産が盛んだったと言われています。ワインと言えば、フランス、イタリア、ドイツ云々。。。今ではまずイギリスの国名はすぐに思い浮かびませんけどね。

クロアチア、一般住宅の庭先で見掛けた見事なぶどう。
英語でブドウ園はヴィニヤード(vineyard)。ワインはローマ人によってイギリスにもたらされたと言われ、11世紀後半のドゥームズディ・ブック(Domesday Book)にはイングランドに46ものブドウ園が記録されているそうです。ノルマン・コンクエスト(1066)以前は修道院でブドウが栽培され、ワインが製造されており、それらは聖体拝領に使用されました。つまりキリストのからだとなったとされるパンとぶどう酒を食すミサに使われた訳ですね。また、ヘンリー8世が戴冠した1509年にはその数も増え、139の大規模なブドウ園が記録されており、そのうち11か所が王室、67か所が貴族、52か所が教会によって所有されていたそうです。

その後、小氷河期の到来により、ブドウ園は減少?全滅?したと一般的に言われています。もちろん、現在でもブドウ園はあります。こちらは以前通りかかったエセックスにあるヴィニヤード。私、アルコールの中ではワインが好きなんですが、最近アルコールがほとんど飲めなくなりました。。。元々弱かったので、体質ですかね。

Dedham Vale Vineyard
https://www.dedhamvalevineyard.com/
参照;

コメント