サミュエル・コーディ

サミュエル・コーディ(Samuel Franklin Cody;1867-1913 )はイギリス人ではなくアメリカ人。彼はサーカス(カウボーイ・ショーを行った)の巡業でアメリカ、ヨーロッパ
を回り、そのままイギリスに住み着いたらしい。人間が乗れる凧をイギリスで製作し、用いたことで知られる人物だそうだ。


先日、ファーンボロ(Farnborough, Hampshire)に行ってきました。あ、ちなみに英語の『borough』、私、日本語に訳すの嫌いです。バラと言いつつボロと発音するような、舌は上顎に付けずに『ラ』や『ロ』と発音する感じの音です。いずれにしても日本語の『ラ』や『ロ』とも違う。

さて、ここはエア・ショーで有名な町なんですけど、行ったのはオフ・シーズン(開催は来月らしい)。のんびり過ごしてきた訳です。観光都市でもないし、失礼ながら中心部は全くといって魅力を感じなかったんですけど、ボランティアで運営されている『ファーンボロ・エア・サイエンス・トラスト(FAST;Farnborough Air Sciences Trust)ミュージアム』は思ったより面白かった。ミュージアムの規模は小さいんですけど、ここには模型から、エンジンやプロペラなど色々展示されていました。グリエルモ・マルコーニの無線機があったり、世界中を飛んでいる飛行機の情報がリアルタイムで分かったり(右下)、飛行機に無知な私でもそれなりに楽しめた。詳しいことは分かりませんけど、きっと飛行機が好きな人には楽しいミュージアムに違いない。


そこで出会ったのがサミュエル・コーディだった訳です。ミュージアムの前には彼の像が建っていました。アメリカ、ヨーロッパを仕事で巡業し、妻がいながらエリザベス・メアリー・キング(後のレラ・コーディ)と出会い、空を飛ぶという思いを追い続けた人物。私にはとても自由人に感じられるんですけどね。彼は後にグライダーにも興味を持ち、イギリス陸軍の飛行船の建造に関わったり、陸軍から予算を受けて『イギリス陸軍一号機(British Army Aeroplane No.1. / Cody Flyer; 1907)』を開発しています。彼は1913年、彼の後期モデルである水上機で遊覧飛行中に墜落して死亡しました。このミュージアムにコーディ・フラヤー(Cody Flyer)の実物大レプリカがあったんですけど、こういうモデルを実物大で見たのは初めて。かなりインパクトありました。カッコいいゾ。カッコいいけど、竹やピアノのワイヤーが使用されていてかなり華奢。実際に乗るとなったら怖いだろうな。。。


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