ロンディニウム

ロンディニウム(Londinium)とは、ローマ帝国時代にローマ人によって築かれ、現在のロンドンの基礎となった都市のこと。以前紹介したアンフィシアターもそうなんだけど、ロンディニウムの名残は今でもロンドンに残されています。中でもロンドン・ウォール(London Wall)と呼ばれるロンディニウムを囲っていた市壁はビジネス街のビルの谷間に存在するので、出くわすと結構インパクトあるのよね。長い年月の間に、壁も建物の一部として使用されたり、取り壊されたり、戦争だったりと、その時代時代で人の手が加わって、今はほとんどが失われてしまっているんだけどね。

ミュージアム・オブ・ロンドン(Museum of London)には当時の人々の生活が再現されていたりして面白いです。今回ミュージアムで購入したのがロンディニウムの地図。頭の中でごちゃごちゃになっていた位置関係がこれでスッキリしてきました。地図の裏面には歴史やらミュージアムで展示されている出土品の説明なんかがイラスト・写真入りで書かれています。個人的には本の方が見やすいんだけどなーと思いつつ。。。


実は、このロンディニウムを囲っていた市壁跡をたどる『ロンドン・ウォール・ウォーク(London Wall Walk)』というコースがあります。1984年にミュージアム・オブ・ロンドンが数か所にパネルを設置したらしいけど、今はそれも全部残ってないみたい。工事している場所もあるしね。それでも、ロンドンには『ラドゲート(Ludgate)、ニューゲート(Newgate)、オルダースゲート(Aldersgate)、クリップルゲート(Cripplegate)、ムーアゲート(Moorgate)、ビショップスゲート(Bishopsgate)、オルドゲート(Aldgate)』等、かつてのロンドン・ウォールにあったゲート(Gate;門)に由来する地名が残っていたりするんですよね。先日、このロンドン・ウォール・ウォークを歩いてみました。そのお話はまた今度。

コメント