最後の晩餐。

『最後の晩餐（The Last Supper）』と言えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた絵を思い浮かべる人も多いはず。これは聖書にあるイエス・キリストの最期の晩餐の場面を描いたもので、実際の原画（1498年完成）はイタリア・ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ修道院の壁に残され、ユネスコ世界遺産に登録されていますよね。

Source; Wikipedia

10年程前、ミラノを旅行した際に、サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ修道院に行きました（要予約）。ツアーで行ったのですが、幸運にも少人数での閲覧となり、15分という限られた時間の中で、ゆったりとダ・ヴィンチのこの有名な絵を堪能することが出来ました。美術館とは違う雰囲気と静寂の中で、本当にこの絵は素晴らしかった。一分一秒無駄にしたくない一心で見入っていました（笑）。

Santa Maria delle Grazie

さて、先日お友達とエセックスにある教会（St James the Less; Little Tey, Essex）に出掛けてきました。そして、ここでも『最後の晩餐』の壁画に出会いました。小さな村にあるこじんまりとした教会ながら、中世の壁画が残っています。

St James the Less

中はこんな感じ。カーブした白い壁と白い天井がとても印象的でした。そこにうっすらと残された壁画。これらは13世紀、14世紀の壁画だそうです。上塗りされた壁が剥がれ始めたことで、その下に隠れていたこれらの壁画が発見されたのだとか。

正直、説明がないとよく分からないくらい薄い。。。しいて言えば、この壁画が一番はっきりしているように見えた。これが『最後の晩餐（左）』と『洗足』の場面。下のイラストのような画だそうです。なんとなーく、人影がわかりますよね。

最後の晩餐の他に、壁画には以下の場面の画が確認されているそうです。フムフム。。

• キリストの受難（The Passion of Christ）
• 洗足（The Washing of Feet）
• 裏切り（The Betrayal）
• 鞭打ち（The Flagellation）
• キリストの磔刑（The Crucifixion）
• キリストの埋葬（The Entombment）
• 三人のマリア（The Three Marys at the Tomb）
• キリストの地獄への降下（The Harrowing of Hell）
• 我に触るな（Noli Me Tangere）
• 三人の死者と三人の生者（Three Living and the Three Dead）
• 聖母マリアと幼児キリスト （The Virin & Child）

とっても素敵な教会だったな。