バックル
ふだん何気に使っているベルトや腕時計。そこに使用されている留め具のことをバックル(Buckle)と言いますよね。深ーく考えることも全くなかったんですけど、以前、ミュージアムでこのバックルを見た時に、だんだんと、何だかものすごーいものに思えてきたんですよね(笑)。
これは、サットンフー(Sutton Hoo)の船埋葬から出土したゴールド(400g)のバックル。サットンフーと言えばヘルメットも有名ですけど、これ、構造がすごいんですよね。写真では解りませんが、中は空洞、背面がパカッと開くようになっていて、ベルトをきちんと固定できるようになっているんです。そして、蛇が絡み合っているという模様。この細かな細工と複雑な構造には驚かされましたー。
アングロサクソン・イングランドでは、このバックルは富と地位の象徴で、使用される金属の種類や装飾の細かさが重要なポイントだったそうです。現代のベルトと機能は何も変わらない。むしろ、デザイン性から言ってもかなりイケてるわよねー。普段あまりベルトを使わない私ですが、ミュージアムでちょっと目に留まったアイテムでした。
参照;
- History of Britain & Ireland, Dorling Kindersley Limted. ISBN 978-1-4093-8187-7
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