リーズ城。
お城っていうのはどこの国でも独特の雰囲気がありますよね。優雅な雰囲気だったり、不気味な雰囲気だったり。造りもそうだし、その時代時代でオーナーが変わり、増改築されたりしている。歴史だけでなく、人の想いというか、とても重みを感じます。
さて、以前行ったことのあるリーズ城(Leeds Castle)。リーズと言うと、ついついウェスト・ヨークシャーにある大都市を連想してしまいますが、この城はケントにあるんですよね。実はケントにもリーズ(Leeds)という小さな村が存在するんです。もともと村は『Hlydes』と呼ばれ、古英語で「うるさい/騒音のする場所」を意味したと考えられています。つまり、大きな音を立てて流れ、『Hlyde』として知られた小川の側に居住地があったという訳です。ドゥームズデーブックには古英語でスロープや傾斜を意味するEsledes(1086)、また、Hlydea, Hledes(c.1100)、Leeds(1610)という名でも記録が残されています。いずれにしても村は高台にあり、近くにレン川(The River Len)もあるし、ちょっと頷けますね。ところがリーズ城で調べていたら、かつてここに木造の要塞を築いたLeedあるいはLedianという人物の名に由来するっても書いてあるんですよね。うーんどっちだ。。。曖昧だ。ま、所詮地名の由来なんて曖昧なことが多いんですけどね。
そして、ででーんと水堀の中にそびえ立つリーズ城。おそらく、最も有名な所有者は、最初の妻キャサリン・オブ・アラゴン(Catherine of Aragon; 1487-1536)のために城を改築したと言われているヘンリー8世でしょうね。この2人、最初は仲睦まじかったのにねぇ~。無事に後継ぎを授かっていたら、幸せなカップルでいられたのかしらん?
そんな訳でリーズ城は、中世時代には6人ものイングランド王妃たちが住んでいたことから、『貴婦人の城(Ladies' Castle)』、または『世界で最も愛らしい城(The Loveliest Castle in the World)』とも称されているようです。確かに素敵なお城ではありますが、紹介する際にそういうキャッチフレーズを使用するだけであって、実際には『貴婦人の城』に行ってみない?とは言わないわよねぇ。。。
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