スタンステッド

一週間位前だったかな?コンピューター故障により、ヒースロー空港やスタンステッド空港で大混乱が起きていたというニュースがありました。イギリスではエジンバラ空港を除いては、今のところヒースロー空港しか利用したことない私。自宅から一番近いのは(ロンドンと言いながら)エセックスにあるロンドン・スタンステッド空港(London Stansted Airport)です。ここはロンドン地域で3番目に大きな国際空港とされています。行ったことはないんだけどねー。

実は、このスタンステッド空港(Stansted airport)、建設された際に、むかーし昔の集落が発見された場所なのです。ここには、狩猟採集民(hunter-gatherers)がやって来ていたことが確認されています。のちに人々は小規模な農業を導入し、定住し始めました。その頃の囲われた住居跡が発見されたんだそうです。つまり鉄器時代後期(紀元前75~25年)頃の人々の暮らしがそこにあったわけです。もともと中世時代の遺跡じゃないかと発掘が始まったので、調べてビックリ!もっと昔の遺跡じゃないか~いと、考えが覆された場所だったのです。

ローマ帝国時代になると、人口は減少し、その大部分は森林へと再び姿を変えていきます。いろいろな装飾品とともに埋葬されたある一族の墓も発見されました。そして、アングロ・サクソン時代後期になると、再び大規模な農地として開拓されます。居住跡は確認されなかったことから、ここでは農業だけが継続して行われていたと考えられているそうです。再び人々が住み始め、中世時代には農場が存在しました。理由は見つけられませんでしたが、これらの中世の村は全て13~14世紀頃に失われたそうです。ここにも廃村となった村があったんですね。もし、スタンステッド空港を利用する機会があったなら、そんな歴史の上にいることを思い出してみようと思います。

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