イギリス気質の英語

だいぶ前になるけれど、学生時代に『イギリス気質の英語(小野寺健 氏)』という本を買いました。いくつか抜粋された英文と注釈、訳文が載っています。一見、教科書っぽくて堅苦しそうですが、読んでみるとなぜこのタイトルなのかが理解できます。イギリスの情景、思想、文化といったものを、イギリス人はどういう言葉を使って、どう表現しているのか、まさにイギリス気質の文章が凝縮された一冊です。当時、イギリス文化や英語に興味があったので、ワクワクしながら読めました。知らない単語を調べ、たくさん書き込みもしたりして(笑)。

約20年前、初めてイギリスを訪れた時、彼らの英語が別の言葉に聞こえ、まったく違う星に来てしまったかのような錯覚を覚えました(笑)。言葉は違うのに、起きて食べて寝てと、まったく同じ人間の生活がそこにあり、それはとても不思議な感覚でした。今でも、イギリス人の英語が別の言葉に聞こえる時があります(笑)。それでも、だいぶ慣れましたけどね。。。

イギリス英語とかアメリカ英語とか。確かに単語の違い(リフト/エレベーター、トレーナー/スニーカー、ジャンパー/セーター 等)はありますけど、実際には様々な国籍の人たちが住んでいて、アクセントの強い英語を話し、それでも英語には変わりない訳で、それに慣れた耳を持つことの方が大事なんですよね。私、ネイティブのようには話せませんけど、この本にあるように、イギリス人はどういう単語を使って、どう表現しているのか、耳で聞いて真似したりしながら、一歩でも彼らの英語に近づけるように、そしてうまく自分の英語が話せるように努力(!?)しているところです。

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