タワーを目指す。

日本は暑い日が続いているようですが、雨が降ったり止んだりと涼しい日が続いているイギリスです。先週、北海の海岸沿い;フリントン・オン・シー(Frinton-on-sea)からウォルトン・オン・ダ・ネイズ(Walton-on-the-Naze)を歩いてきました。以前にも何度か歩いているお気に入りコースの一つですが、コロナで出掛けていなかったので久しぶり。プロムナードも整備されているので歩きやすい簡単なコースです。特にプロムナード沿いのビーチハットがカラフルで可愛らしいし、海を眺めながら歩けるので飽きません。混雑はしていませんでしたが、ビーチで遊ぶ親子連れや散歩を楽しむ人たちをちらほら見かけました。海を眺めてのんびり過ごすのもいいですね。




さて、私たちが目指したのはネイズ・タワー(The Naze Tower)です。「ネイズ(naze)」という名前は、古英語の「naes」に由来し、鼻、あるいは岬を意味し、その名の通り岬にあります。ここには1720年にエセックス海岸沿いの航行をサポートするため、トリニティ・ハウス(通称;Trinity House)によって建てられたというレンガ造りの八角形のタワーが建っています。トリニティ・ハウスは、灯台の建設と英国周辺の輸送ルートの保護等を担当する組織。このタワーは時代を通して様々な使われ方がされてきたそうです。例えば18世紀にはティーハウス、ナポレオン戦争と第一次世界大戦中には見張り台としての役割を果たしました。また、第二次世界大戦中には、ここにレーダー基地が設立され、1986年からは個人所有となり、2004年より一般公開されているのだそうです。実は中世時代にも、この位置に何らかの塔が建っていた記録があるそうです。

タワーの高さは86ft(約26m)。中は8フロアに分かれており、111段の階段を上ると屋上は展望台となっていて、海はもちろんのこと、町や遊歩道のある自然保護区を一望できます。今回タワーの中には入りませんでしたけど、中はミニ博物館やお土産屋、カフェ、アートギャラリーになっていて、地元アーティストの作品などを販売しています。と、まぁ、以前にも何度か記事にしているネイズです。

そういえば、いつだったかな?テレビで『バニシング(The Vanishing; 2018)』という映画をやっていました。最初ちらっと見ただけでしたが、初っ端からかな~り暗い印象の映画でした。ジェラルド・バトラー主演でちょっと気になります。

灯台へ行った記憶はあんまりありません。忘れているものもあると思いますが、一番印象に残っているのは、子供の頃に家族で行った福島県いわき市平薄磯に建つ塩屋埼灯台ですね。地元では「豊間の灯台」とも呼ばれているそうで、白が眩しい外観の美しい灯台です。ずっと「しおやざき」と言ってましたが「しおやさき」、どっちが正しいのだろう。。。この一帯は古くから潮の流れが激しく暗礁も多く、海上交通の難所として知られていたそうです。

Source; Wikipedia

もう一つはイングランドに引っ越してきてから行ったノーフォークにあるクローマーの灯台(Cromer Lighthouse, Norfolk: 写真下)です。この町はカニ釣りが有名なんですが、中心部から歩いて行ける丘の上に灯台がありました。写真を引っ張り出してきたので、懐かしいなぁ。。

Cromer, Norfolk 

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