とおのわざわい。

世界中が混乱している。コロナは経済だけでなく、様々な負の連鎖を引き起こしているし、バッタの大発生やら自然災害、人災までもがこれでもかと立て続けに起こると、どうしても聖書にある『十の災い(Plagues of Egypt)』を思い出してしまうのです。『十の災い』とは、古代エジプトで奴隷として苦しむイスラエル人を救出するために、エジプトに対して神がもたらしたとされる十種類の災害のこと。
  1. ナイル川の水を血に変える;川の水は赤い血と変わり、川魚は死に、川は悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。
  2. 蛙を放つ;蛙が這い上がってきてエジプトの国を覆った。
  3. ぶよを放つ;ぶよの群れがエジプト全土に広がり人と家畜を襲った。
  4. あぶを放つ;あぶの群れがエジプト全土に広がり人と家畜を襲った。
  5. 家畜に疫病を流行らせる;エジプト人の家畜は全て死に、イスラエル人の家畜は全く死ななかった。
  6. 腫れ物を生じさせる;人と家畜に膿の出る腫物が生じた。
  7. 雹を降らせる;かつてない程の雹が降り、絶え間なく稲妻が走った。
  8. いなごを放つ;東風がいなごの大群を運んできて、エジプト全土を覆いとどまった。
  9. 暗闇でエジプトを覆う;暗闇が三日間エジプト全土を覆った。
  10. 長子を皆殺しにする;人間と動物の初子が死んだ。
定かではありませんが、これらの災いは史実に基づいているという説もあります。例えば川が血で染まるという表現は赤潮を表しているとか、腐敗した大量の魚の死骸などで不衛生となれば、ぶよなどが大量発生してもおかしくないですし、砂嵐で暗闇に覆われたとか、窮地に追い込まれ、優先的に子供に与えたはずの食料が、実は知らぬうちにカビなどで汚染されていて死に至ったとか云々。

今、自分たちもそういう歴史の一部にいるんですね。神様は地球を蝕んでいる人間に怒っているのかもしれない。いずれにしても、まだまだ先の見えないこの状態にいると気が滅入ります。今まで当たり前だったことから不要なものがそぎ落とされていく。でも明るい未来を信じて頑張るしかないですね。
Source; Wikipedia
出エジプト記。Scenes from Exodus,
the death of the first-born including Pharaoh's son;
the Israelites leaving Egypt. 14th-century illustration

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