エフィー・グレイ
ヴィクトリア時代のスキャンダル。男と女の三角関係として知られることとなったエフィー・グレイ(Effie Gray;1828-1897)。この話は芝居やオペラ、ドラマになっていて有名なようですが、前に私が見たのはダコタ・ファニング主演の映画『Effie Gray(2014)』でした。エフィーはのちにイギリスの画家ジョン・エヴァレット・ミレー(Sir John Everett Millais; 1829-1896)と結婚した女性です。ミレーと言えば、ヴィクトリア朝の最高傑作と名高い『オフィーリア(Ophelia)』を描いたことで知られていますよね。私もこの絵が好きです。
何がスキャンダルだったのか。エフィーにはミレーと結婚する以前に結婚していた男性がいて、それが思想家で美術評論家のジョン・ラスキン(John Ruskin; 1819-1900)、ミレーのパトロンでもあった人物です。これがまた曲者でして。マザコン。かなり風変わりな人物。幼少のころから学校ではなく両親と家庭教師から宗教色の強い教育を受け、友達もいない。旅行には義両親同伴。建築や絵画の調査に夢中で妻はほったらかし。夫婦間には全く肉体的関係がない。それなのに、口だけはうるさい夫。過干渉の義両親。エフィーは窮屈で寂しい結婚生活を過ごすのです。。。そんな生活の中で、夫とそのお気に入りの画家ミレーとともにスコットランド旅行に出掛けます。そして、エフィーはミレーと恋に落ちてしまうのです。当然と言えば当然の結果ですけどね。。。
エフィーは行動に出ます。1854年、彼女は実家へ帰ると、夫婦としての肉体関係が一切なかったとして裁判所に「婚姻の無効」を申し立てるのです。結果、ラスキンも肉体関係がなかったことを認め、性的不能を理由に離婚が認められました。当時の結婚では妻は夫の「所有物(property)」になるという感じだったので、当時の離婚、しかも妻が夫を捨てることは極めて稀だった訳です。その理由は性的不能。しかも夫を捨てた妻が走った先は元夫のパトロンともなれば大スキャンダルだった訳ですね。実際、エフィーの行動は恥ずべき行為として非難されたようです。不幸な結婚から這い上がり、自分で幸せをつかみに行ったエフィー。時代背景を考えればとても勇気ある行動ですよね。でも、彼女の望んだものは高価な物でも何でもない、何気ない日常の中にある普通の幸せなんです。
エフィーはミレーと再婚後、8人の子どもを産み、良き妻としてミレーを支えたそうだ。一方、エフィーに捨てられたラスキンは、少女に結婚を申し込むも破談となってしまったのだとか。。。普段、忘れてしまいそうになりますが、やっぱり幸せは何気ない日常の中にあるんですよね。感謝せねば。。。
何がスキャンダルだったのか。エフィーにはミレーと結婚する以前に結婚していた男性がいて、それが思想家で美術評論家のジョン・ラスキン(John Ruskin; 1819-1900)、ミレーのパトロンでもあった人物です。これがまた曲者でして。マザコン。かなり風変わりな人物。幼少のころから学校ではなく両親と家庭教師から宗教色の強い教育を受け、友達もいない。旅行には義両親同伴。建築や絵画の調査に夢中で妻はほったらかし。夫婦間には全く肉体的関係がない。それなのに、口だけはうるさい夫。過干渉の義両親。エフィーは窮屈で寂しい結婚生活を過ごすのです。。。そんな生活の中で、夫とそのお気に入りの画家ミレーとともにスコットランド旅行に出掛けます。そして、エフィーはミレーと恋に落ちてしまうのです。当然と言えば当然の結果ですけどね。。。
エフィーは行動に出ます。1854年、彼女は実家へ帰ると、夫婦としての肉体関係が一切なかったとして裁判所に「婚姻の無効」を申し立てるのです。結果、ラスキンも肉体関係がなかったことを認め、性的不能を理由に離婚が認められました。当時の結婚では妻は夫の「所有物(property)」になるという感じだったので、当時の離婚、しかも妻が夫を捨てることは極めて稀だった訳です。その理由は性的不能。しかも夫を捨てた妻が走った先は元夫のパトロンともなれば大スキャンダルだった訳ですね。実際、エフィーの行動は恥ずべき行為として非難されたようです。不幸な結婚から這い上がり、自分で幸せをつかみに行ったエフィー。時代背景を考えればとても勇気ある行動ですよね。でも、彼女の望んだものは高価な物でも何でもない、何気ない日常の中にある普通の幸せなんです。
エフィーはミレーと再婚後、8人の子どもを産み、良き妻としてミレーを支えたそうだ。一方、エフィーに捨てられたラスキンは、少女に結婚を申し込むも破談となってしまったのだとか。。。普段、忘れてしまいそうになりますが、やっぱり幸せは何気ない日常の中にあるんですよね。感謝せねば。。。
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