ホウィール・ウィンドウ

以前、カッスル・ヘディンガム(Castle Hedingham, Essex)にあるセント・ニコラス教会(St. Nicolas Church)を訪れた時、綺麗だなぁって思って見ていた丸いステンドグラス。よくよく資料を読んでみると、この丸い窓はノルマン建築(Norman Architecture)の一つで、車輪に似ていることから「ホウィール・ウィンドウ(Wheel Window)」と呼ばれるそうだ。このローマン・ホウィール・ウィンドウはイングランドに5つしか残っていないのだとか。つまり、これはそのうちの一つ。他にもバーフレストン(Barfreston, Kent)やピーターバラ(Peterborough, Cambridgeshire)にもあると書いてあったけど他の2か所はどこだろう。あとで調べてみよう。

Castle Hedingham, Essex, 2019
 
 
色々な教会を見ているので、もっと見ているような気がしていました。確かに丸い窓は沢山あります。例えば、セントポール大聖堂(St. Pauls Cathedral)や、今年(2019)4月、フランス・パリで火災にあったノートルダム大聖堂(Notre-Dame Cathedral)にあるような、丸くてもっと複雑な窓は「ローズ・ウィンドウ(バラ窓;Rose Window)」と呼ばれるのだとか。「ホウィール・ウィンドウ」とは、一般にローズ・ウィンドウと呼ばれる丸みを帯びたウィンドウの一種であり、中央の円形から放射状に広がるスポークで区切られた丸い窓を指すそうです。そう言われると確かに違いますね。今まで私が見ていたのはおそらくローズ・ウィンドウだったのでしょう。 
 
Notre-Dame Cathedral, 1999
ここカッスル・ヘディンガムのホウィール・ウィンドウは19世紀に修復されたそうで、その際に8本あるスポークのうち、1本は木製だったことが発見されたそうです。おそらく取り寄せた石が破損していた、あるいは建築段階で壊れたか何かして、「あ、まずい」となったかどうかは知りませんが、そこだけ代替えされていたようです。
 
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