ファールを焼く。

小学生の頃、友達の母親がよく色々なパンを焼いて、お昼やおやつに振る舞ってくれました。それがものすごく美味しくて、それ以来「パンを焼く」生活に憧れて、大人になってホームベーカリーを購入し、よくパンを焼いていました。しばらく遠のいていましたが、こういう昔の釜なんかを見ていると、パン焼き機に頼らない手ごねパンもえぇなぁと思うのです。


そこでちょっと前に購入したのがコレ。イギリスのセレブ・シェフで知られるポール・ハリウッド氏(Paul John Hollywood)のレシピ本です。私は料理大好き人間ではないので、彼のことはちょろっとテレビで拝見したくらいですが、それでもたくましい腕で力強くパンをこねている印象が強い。。。これ一冊あれば何でも焼けそうな気がしてくるでしょ(笑)。先日、ホールミールブレッドを焼いてみましたが、砂糖も入らず、素朴な味がしてなかなか美味しかったです。


今回はイギリスの伝統的な農民のパン(peasant bread)の一つ、ファール(Farl)を焼いてみました。ファールとは、もともと1/4を意味するゲール語の「fardel」に由来するそうで、伝統的には丸を縦横1/4に切った形で焼かれるものなのだとか。これは丸のままですけど。そして、もともとオーブンの底で焼かれたパンでもあることから、別名「オーブン・ボトムス(oven bottoms)」とも呼ばれるそうです。この他にもクラスティ・コブ(crusty cob)という似たようなパンがありますけど、ファールの方がバターとイーストの量が多かったかな。

このレシピ本、思ったより意外とシンプルで簡単なものが多いので、少しづつ色々なパンにチャレンジしてみようと思います。

 

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