ごちそう。
中世のクリスマス。そのごちそうの内容は、当時、同様に祝われていたイースター(復活祭;Easter)やウィツァン(聖霊降誕祭;Whitsun/ Pentecost)などと大きく異なることはなかったようです。もちろん、城や修道院、裕福な家などでは豪華なごちそうも並びましたが、農民の間では単純に食べ物や飲み物をいつもより多めにふるまうという形でもあったようです。中でもエリートのごちそうには「イノシシの頭」が重要とみなされていました。というのも、イノシシは常に狩りのターゲットとされましたが、仕留めて殺すのが非常に難しい生き物だったため、尊敬に値すると考えられていたそうなのです。アーサー・キングにもトゥルフ・トルイス(twrch trwyth)というイノシシの怪物が登場します。15世紀につくられた「The Boar’s Head Carol」というクリスマス・キャロルも残っているそうです。
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