トークン

ゲストの有名人が自分の祖先を辿るイギリスBBCのドキュメンタリー番組『Who Do You Think You Are?(フー・ドゥ・ユー・シンク・ユー・アー?)』。2004年に始まったそうで、今年(2019)はシリーズ16になるのかな?この前、映画『タイタニック(Titanic; 1997)』でヒロインを演じて一躍知られるようになった女優ケイト・ウィンスレット(Kate Winslet; 1975-)の回がありました。母方の祖先のルーツがスウェーデンにあるということでスウェーデンを旅し、1800年初頭、曾曾曾曾祖父が働いていたという馬屋を訪れました。

そこで登場したのがトークン(token)。なんだかトークンがとても印象に残ったんです。彼は労働の対価として、現金ではなくトークンを受け取っていました。トークンとは硬貨の代わりに用いられる代用貨幣のこと。ってことは分かっていたんですが、給料までトークンで支払われていたという話は初めて聞いたかもしれない。。。トークンは食料など商品と交換可能ですが、どこでも使えた訳じゃない。雇用主が発行したトークンは、雇用主のお店でのみ使えたのです。つまり、お金が外に流れない。お金は再び雇用主の懐に戻っていくシステムです。実に狭い世界です。家族のため、明日のために一生懸命働いても、外の世界が見れないような閉鎖的な生活は息が詰まりそう。

因みに、ケイトの曾曾曾曾祖父は、当時何年も続いた飢餓に苦しみ、家族を養うためにジャガイモを盗んで投獄され、ムチ打ちに遭い、幼い息子も失い、刑務所で死亡するという辛い人生を歩んでいました。。。

Source; Wikipedia
en:User:Scottb1 uploaded to wikipedia 04:00, 28 November 2005
A rare and historic Bechuanaland Border Police canteen token.

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