ラブレター

今の時代、ラブレターを書く人はいるんだろうか?それともメール?もらったら嬉しいと思うけど、自分が書くとなったら後先の事をアレコレ考えて躊躇してしまうかも。。打算ではなく、真っ直ぐ突き進んでいけるほど盲目で情熱的な恋もいいけどね。今更。(笑)

以前、テレビを見ていたらヘンリー8世がアン・ブーリンに送ったラブレターのお話がありました。ご存知の通り、アンはヘンリー8世に対する反逆、姦通、近親相姦及び魔術という罪で死刑判決を受け、ロンドン塔で斬首刑に処せられてしまった訳ですけど、そんな2人にも、おそらくラブラブな時期があったんですよね。人間の気持ちなんて変わってしまう。それはいつの時代も同じ。ちょっと物悲しいが。。。

ヘンリーが書いたラブレターはバチカン・ライブラリ(the Vatican Library)に保管されていました。恐らくキャサリン・オブ・アラゴンとの結婚取り消しのために、アンとの関係を証明するものとしてアンから盗まれ、送られたと考えられているようです。ちなみに、それらに対するアンからの返事は残っていないのだとか。

印象的だったのは、アンの時祷書(じとうしょ)に交わされた愛の言葉。こちらの本はブリティッシュ・ライブラリ(The British Library)所蔵。アンと不倫状態だったヘンリーが恋に悩む王として、わざわざ悲しみに打ちひしがれた男の絵の描かれたページを選んで(フランス語で)書いたのだそう。僕ちゃんの愛は君のもんだぜぃ。。的な愛の言葉を。これに対しアンも他のページを選んで返事を書いています。普通のラブレターより秘密めいていてなんだかステキ。このページを見つけた時はより嬉しかっただろうな。それにしても、後になって世界に一般公開されてしまう偉人たちのラブレター。当人はそんな事考えもしなかっただろうに。。。

Love note in Anne Boleyn’s Book of Hours, c1528.
Source; www.theguardian.com
参照;

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